FINAL FANTASY Ⅻ THE ZODIAC AGE
前々から気になっていた過去作の一つです。
トロコンしたので軽い感想など。
※以下、ネタバレ要素を含みます。
シナリオ
酷評されていた印象があったのですが、個人的にはそこまでボロクソに言われるほどではないように思いました。
長い歴史の一端を切り取ったような内容です。
今までのFFシリーズだと主人公を主軸に物語が展開していたのですが、今作は主人公のヴァンよりもアーシェとバルフレアが主軸となって物語が展開していきます。主人公側の視点だけでなく、敵側の視点からも多く描かれている群像劇になっています。
主人公の影が薄いと言われればそれまでなんですが、この辺りは好みが分かれそうですね。
システム
ハイスピードモード
2倍速と4倍速があります。
このモードが無かったら心が折れていたと思います。
雑魚戦は基本的に4倍速でボス戦は等速でプレイしていました。
このゲームはマップ移動が多いので基本的に移動と雑魚戦は倍速じゃないと辛いですね。PS2オリジナル版だったら投げていたかもしれない。FFの過去作移植は倍速モードが付いているのでどの作品もプレイしやすくなっているのが良いですね。
オートセーブ
これが本当にありがたかった。
ライセンスボードを選択すると高確率でエラー落ちするのでオートセーブがなければ心が折れていました。クリスタルグランデ攻略時やトレジャー厳選などがとても楽になります。
全体マップ表示
常に全体マップを表示させておくことができます。マップの確認は頻繁に行う動作なのでこれがとても便利でした。ストレスフリーに作業ができます。
ダンジョンによっては全体マップ表示を縛られることもあるのですが、この機能のおかげでマップ縛りがあっても問題なく進められます。
ジョブシステム
各キャラ2つジョブを選ぶことができるのですが、このジョブを考えるのがとても楽しい。
ジョブの選びなおしと組み合わせを試したりするだけでも20時間は溶けていました。(笑)
ジョブは複数被りも有りですが、被らせないように選びました。中盤までは特に何も考えずにキャラのイメージに合うジョブを選択していました。
実用とキャライメージを兼ね備えたジョブ構成です。バルフレアに銃を、フランに弓を持たせたかったのと、魔法職を分散&HP補強できる組み合わせになるようにしました。バッシュはステータス的に魔法職向きじゃなかったので物理とHPが上がるように組みました。
トロコン作業時に攻略サイトを覗いたらおすすめジョブが大体こんな感じでしたね。
終盤以降トロコンまでのジョブはこんな感じになりました。
基本的にはヴァン、バルフレア、パンネロでほとんどのクエストと雑魚戦は事足ります。
ヴァンはステータスが優秀なので物理、魔力共に99を目指しやすいです。HPMPもあるので魔法職もいけます。そういうわけで、ナイト黒魔が意外としっくりくるんですよね。雑魚処理からモブ戦まで幅広く活躍できるキャラになりました。
アーシェを赤魔弓にすることで素の魔力の高さでラ系でもある程度カバーできます。最終的には召喚獣を使ってガ系を覚えさせ、アーダー等で火力担当にもなっていました。万能薬の知識も3まで覚えられるので優秀な支援キャラにもなりました。
パンネロは白魔ブレイカーの鉄板が良く似合います。サポート特化のキャラになるのでモブ戦やトライアルモードには必須の組み合わせだと思います。ブレイカーでHPと物理防御を補強できるので相性も良いです。
バルフレアのモンク時魔はヴァンからそのまま引き継いだ感じです。時魔は探索などではレビデガは必須なので外せないジョブです。魔法を連発するわけではないのでMPが低くても何とかなるのでバルフレアに割り当てました。武器はボウガン装備ばかり使用していました。
バッシュのもののふシカリはヤズマット特化です。特化と言っても元々物理で殴るジョブを割り当てているのでバッシュに合っていると思います。MPと魔力が低いので魔法職は微妙なので物理特化で使っていました。
フランの機工士ウーランの組み合わせは悪くはないのですが、他のジョブに召喚獣を割り当てているのでヘイスガ等が未取得の運用なのでほぼ万能薬要員でした。最強の矛で近接戦を任せられますが、ヴァンやバッシュより見劣りがするので最終的にはほとんどベンチ入りしていまいした。ごめん。
ステータスの傾向があるのでそれぞれ向き不向きはありますが、好きにジョブを選べるので色々な試行錯誤ができてとても楽しいです。フランとアーシェのジョブはめちゃくちゃ悩みましたね…
もののふブレイカーや黒魔赤魔などもっと特化した組み合わせも強かったのですが、トライアルモード攻略のためにわざわざジョブを選びなおすのも面倒だったのでバランスを取ったらあんな感じになりました。
トロフィー
時限要素のあるトロフィーがないので取り逃し要素がありません。
コンプリート系のトロフィーがいくつかありますが、後からでも埋めることは可能です。
高難易度のミニゲームトロフィーはないので時間をかければトロコンできます。
トロコンまでのプレイ時間は約120時間。放置稼ぎやジョブリセットに時間かけすぎました。(笑)
○○をX回使用した証系
本編攻略中に取れるので特に気にしなくていいです。
チェイン50は大砂海オグル・エンサでウルタンエンサを狩るのが簡単だと思います。
○○をエンゲージした証系
こちらはハントカタログをコンプする過程で取得できます。
エクスプローラー
すべてのマップに進入とありますが、マップの黒い部分を埋める必要はありません。
一時的にしか入れないエリアやクリスタル・グランデ内部は除外されています。
見逃しそうな場所はアルケイディス上層区画、ギーザ平原の雨季・乾季、飛空艇(ゆったり移動)だと思います。私の場合最後に残っていたのはアルケイディス上層区画でした。
ブックメーカー
ハントカタログのコンプリートですが、意外と簡単でしたね。一部のレアモンスターはトライアルモードで埋めることができたのでとても楽でした。条件が複雑なレアモンスターが多いので攻略情報見ながら埋めていました。
ユニオンパワーズ
今作最難関と言っていいほどの難易度です。
全8種類の複合技を発生させるトロフィーですが、完全に運ゲーです。
ブラックホール:レベル1の技を3回以上、レベル2の技を3回以上、レベル3の技を3回以上使用する。
制限時間内に技を選択して最低12連携まで繋げるわけですが、これがとてつもなく難しい。
パーティキャラは誰でもいいです。3人にミストナック技を3つ覚えさせます。
場所はエリアチェンジがしやすくセーブポイントもあるツイッタ平原がおすすめです。
ミストナック発動後右下の連携可能ミストナック技が表示されます。
連携できる技が無い場合はR2ボタンでシャッフルします。
制限時間内に次の技を選択できないとミストナックの連携が終了になります。
カートリッジを選択するとミストゲージが回復します。選択後はシャッフルなしでミストナック技が表示されるので素早く選択します。
連携を繋げれば繋げるほどに制限時間が短くなるので、最低でも12連携する必要があるブラックホール発動には強運が必要になります。
理想としては、レベル3(発動時)→レベル3まで繋げられると後々楽になります。
あくまで理想なので連携することを最優先にボタンを押していきます。
制限時間を多く残して選択するとその時間に応じてゲージが回復するらしいので、制限時間に余裕がある序盤も素早く選択したほうがいいです。
こんな感じで3人のゲージを一回ずつ使い切ったら、あとはひたすらカートリッジが一発選択できることをお祈りしながら連携を繋げていきます。
総評
オリジナル版未プレイだったのでシナリオ含めてとても楽しめました。
様々な追加要素のおかげで快適にプレイすることができました。4倍速、ジョブリセット可能があるだけでもだいぶ違うと思います。
ガンビットシステムも今までにないFFのシステムでしたが楽しめました。ガンビット組んで基本オート戦闘なので物足りないと思うかもしれませんが、組んだガンビットがハマったときの達成感がたまらないです。FF12は雑魚戦をこなす回数が多いので逆にオート戦闘で良かった面もあると思います。放置稼ぎも簡単ですし。
図鑑コンプ系のトロフィーがありますが意外と簡単にコンプできるのでトロフィーの難易度も丁度良かったと思います。ユニオンパワーズが作業&運ゲーすぎてだるかったくらいですね。
スクエニのリマスター作品はオリジナル版から追加機能を足して、快適にプレイできるようになっているものばかりなので手が出しやすいですね。過去作やる上でユーザーのストレスをなくす工夫がされていると思います。
特に倍速機能は他の過去作同様とても便利でした。便利すぎてほとんど倍速で進行していました。
ようやくゲームシステムに時代が追い付いたような作品だと思います。最近のスマホゲー等はオート戦闘が当たり前になりましたし、逆にそのシステムに慣れ親しんでいる層に刺さるのではないかと思います。
時代が追い付いた今がやり時だと思いますので、興味のある方はプレイしてみてください。