aimless

腐ったダメヲタクのはきだめ

Blackish House

最近になってようやくsideZ→をクリアしたので、ザっとした感想を殴り書きました。
二作品の感想となっているので長いです。
※以下、sideAとsideZのネタバレ要素を含みます。

各ルート雑感

初見プレイ時の攻略したキャラの順番で書いています。

sideA攻略対象雑感

Zと比べると平和だったのではないでしょうか(笑)
死ネタが苦手な人はAでもキツイものがあると思います。あと18禁ではないですがそれなりに性描写があるのでその辺りも好みが分かれると思います。
コミカルな部分もありますが全体的に暗い話なので、体力気力に余裕のある時にプレイしたい作品だと思いました。

椎名豪

なんとなく最初に攻略しました。結果、最初に攻略して正解でした。
ブラハの唯一の癒しと言っても過言ではないキャラです。健全なお付き合いをしていたのは彼くらいだと思います。死人が出ないとても平和なルートでした。
奥手すぎてじれったくなりましたが、それもまた醍醐味ということでとても安心感のあるキャラでした。個人的にはもうちょっとイチャついたところが見たかったです。

久世円

主人公は覚えていないけど実は昔に出会っていた系男子でした。
定番のルートかと思いきや、兄弟間のいざこざに巻き込まれたり、モブに襲われたりなかなか危険なシーンが多かったです。性描写多めでした。
トラブルメーカーと言っても、役者パートでは主人公に喝を入れるなど、決めるところは決めてくれるので好感が持てましたね。もっと女性関係がだらしないクズをイメージしていましたが良い意味で予想を裏切ってくれました。

姫崎藤吾

はい、A最大の問題児姫崎藤吾です。円ルートで性描写多めと言いましたが、このルートはそれ以上です。ヤンデレの素質がある面倒くさい人枠でした。
目的のためなら手段を選ばないことのお手本のようなキャラです。正真正銘のクズです。
主人公に対して無自覚に甘えたがったり、独占欲を見せたり子供っぽいところもあってギャップがたまらないです。
このルートはZに繋がるネタバレが満載なので宇賀神√の直前にやるのが一番良いと思います。

宇賀神零

攻略にロックがかかっているので最後に攻略することになるラスボスです。
なんちゃって潔癖症キャラではなかったところが素晴らしかった。
主人公の作ったご飯なら最初から食べられる、主人公には触っても特に問題なし等といった、生ぬるい展開じゃないところが良いです。
手錠生活には笑いました。こんな健全な手錠生活でいいのかと。ラッキースケベ程度の展開しかないので、Aの中では椎名に次ぐ平和な健全ルートでした。話の展開は平和じゃないですが。(笑)
AZ全ルートの中で一番好きなルートです。王道が好きなんじゃ~

sideZ攻略対象雑感

誰かが死ぬことが多すぎる(笑)
サブキャラ、モブ、攻略対象、主人公関係なく死ぬので様々なデッドエンドが味わえます。
どのルートも性描写多めです。あと椎名レベルの癒しルートはありません。地雷ポイントが各ルートに散らばっていました。予測可能回避不可の地雷原をお楽しみください。
過程が辛いだけにどのルートもベストエンドの多幸感が凄まじいです。

阿久根セラ

第一印象はハマる予感はしなかったのですが、良い意味で裏切ってくれました。
最大のネタバレ部分が地雷という人が多そうなキャラでした。そして意外にも殺人描写が一番多いルートだったと思います。バッドエンドは誰かしら死亡してました。
気が滅入る展開が多かったですが、その分ベストエンドは素晴らしかったです。二人で切磋琢磨して芸能界を生き抜いてほしいですね。

結城那由多

まさかのNTR実装ルート。これを乙女ゲームでやるとは…NTR地雷な人多そう。ここにきてまさかのライバルキャラが登場と誰が予想しただろうか。バッドエンドは乙女ゲーとしては精神的にキツイものがありましたね。
椎名みたいな甘酸っぱい健全なルートだと思っていた時期が私にもありました。サブキャラとの絡んでいた印象が強くて他があまり記憶に残らなかったですね。(笑)
主人公が積極的なルートの内の一つでした。

有村乃亜

全編通して性描写が多いルートです。攻略対象×サブキャラのスチル(真っ最中)がトラウマになりました。コンシューマに移植されない理由ってこのルートが一番大きいと思います。このルートはベストエンドにいくにはバッドエンドを回収する必要があるので、それも辛かったですね。デッドエンド、NTR、病気ネタ等地雷原が広がっていたルートでした。
その分ベストエンドは感動しましたし、Zの中では一番好きなルートになりました。二人で末永く幸せに生きろ。

桜坂悠翔

二重人格が主題のルートです。彼が二重人格であることは、Aの共通バッドやZの各ルート等で予想がつくので特に驚きはありませんでしたね。
このルートだけ序盤で主人公への扱いが酷いので胃が痛くなりました。こんなことがあったら普通にトラウマものだし、そりゃ幼馴染に依存するわ。
途中から宇賀神ルートかと思うほどの展開になったときは笑いました。ほとんど悠翔は出番が無く、もう誰のルートをやっているのかわからなくなりました。
そのあとは悠海が出張ってくるのでそっちとくっつけばいいのにと応援してました(笑)いやどっちも悠翔本人ではあるんですけどね。悠翔と主人公が本編でもうちょっとイチャコラしてくれれば最高でしたね。Zのトリだけあって満足度は高いです。

システム

基本的なノベルゲームの機能は備えています。
ログからジャンプ、選択肢までスキップ等の機能も揃っているのでエンド回収が捗ります。スキップの速度も速いですしとても快適でした。

攻略順

二作プレイしてこそ意味のある作品です。
A→Zの順でプレイ推奨。Zからプレイするとわけわからんことになります。
おすすめの攻略順
sideA:椎名→円→姫崎→宇賀神→共通BAD
sideZ:那由多→セラ→乃亜→悠翔

姫崎から宇賀神、乃亜から悠翔に繋げればあとは自由でいいと思います。話の流れが理解しやすそうなのでこの順序にしました。初見プレイでほぼこの順序で攻略できたのは幸運でしたね。共通BADは最序盤で見てもいいと思います。そうすると各ルートでちょっと不穏な雰囲気を味わえます。私はそうでした。

総評

睡眠時間を削ってプレイしたくらいにはドハマりしました。
内容はクソ重いし、Zに至っては地雷原の上でタップダンスをさせられたりしましたが、とても素晴らしい作品でした。ベストエンドまでの過程がどのルートもとても丁寧に描かれています。伏線の回収も綺麗にできていてシナリオのクオリティが高いです。
ここまで性描写いれるならいっそのこと18禁でやれとも思いましたが、逆に18禁じゃないことで救われた部分もありました。乃亜ルートのアレとか悠翔ルートの序盤とか…

本当に人を選ぶ内容なので気軽に勧められないですが、シナリオもキャラも素晴らしいので興味のある方はぜひプレイしてほしい作品です。